昨日の午前中、サロン内の掃除をしていた時の出来事。
窓の外の方から『大丈夫ですか!?』という声が確かに聞こえた。
何事かと思い、窓の外を覗くと10数メートル先に人が倒れていて、向かいのトロルさん(みんな大好き本屋さん)の優しい店員さんが駆けつけていた。
僕も迷わず駆けつけ話を聞くと、どうやら女性が躓いて転倒されたと。(推定70代くらい)
女性は両膝や手に血が滲む擦り傷が出来ていた。
とても痛々しかった。
しばらく、その場で動けずだったが、なんとか立ち上がりトロルさんのベンチで少し休むことになった。
ベンチまでわずか数メートルだったが、歩き始めもふらつきが目立ったため、すぐさま近寄り支えられる距離を保った。
こういう時に仕事のクセで、
【この人の身体の中で今なにが起こっているのだろう】とか
【次こんなことが起きそうだなぁ】と脳内フル回転!!!
もうこれはクセになっている。
僕は一旦、サロンに戻り応急処置の道具とサロンに常備している経口補水液を持って、再び女性の元へ。
傷の応急処置をしながら、雑談をしていると
『昨日も転んじゃってねぇ』とか
『最近よく転んじゃうのよ〜』とか
『前にどんどん勢いがついて転んじゃうのよ〜』とか
『最近、脚が弱っちゃってねぇ』と。
ん?待てよ。それって。。
女性から発せられる一言一言が、僕の脳内フィルターに引っかかってくる。
単なる脚の筋肉の弱さだけではない可能性があることを伝え、脳神経内科の存在もお話もした。
その後はどうしても1人で駅まで行く予定があるとのことで、嫌な予感がしてしょうがなかったため、同行させていただいた。
最初は『駅まで近くだから平気。もう大丈夫だから。』と一点張りだった女性。
しかし、歩きながら世間話などの雑談を交え、僕の『もう少しだけ一緒に…そこの角まで…』という一言一言とともに、あっという間に駅に到着。
(やはり途中、道路の傾斜や凹凸、1センチほどの段差にもバランスを崩していたので、同行して本当に良かった…。)
駅までの間に話したのは、女性の家族構成や大体のお住まいの位置、歩く時の目線の位置や杖の必要性など。
(これを聞いたのは、この後女性に万が一なにかあった時に連絡のつく人がいるのか、帰り道はどうやって帰るのか、タクシーは必要か、今すぐにでも改善できることがあるか…そんなことを思って咄嗟に聞いていた…)
その女性のことを思うと、伝えたいことは山ほどあった。
目的地に着くと、さっきより柔らかい表情で『本当にありがとう』と仰ってくれた。
しかし、まだ油断はできない。
僕は建物に入るところまで見届けた。
(建物に入るところまで見送る…デイサービス勤務時代の送迎時のクセ…これが出来なくて失敗している人をよく見ていた)
僕はサロンへの帰り道に
『あの人、足首柔らかくしたらもっと歩きやすくなりそうだなぁ』とか
『頭蓋硬いのかなぁ』など、もう次会う約束をしたかの如く、施術をイメージしていた。
これも職業病かな。笑
しばらく時間が経つと、トロルさんの店員さんからお呼び出しがかかり、
『さっきの方がお礼したいって』と差し入れをいただいた。
女性の顔色はさっきより、明るくなにかモヤが取れたような表情をしていた😊
接骨院勤務の経験やデイサービスでのリハビリ業務や送迎の経験、なにより現在の整体の仕事の経験が⦅点と線⦆みたいに繋がった出来事だった。
最後に、、、
先日、僕の整体の恩師である古藤格啓先生の『Koto’s 55th Birthday Event: Smells Like Fifty Five Spirit』というイベントに参加させていただいた。
その時に心に刺さった言葉の一つを紹介。
『日々の観察眼や機微を受け取ることが大切』
機微とは、表面からは分かりにくい、わずかな心の動き、変化。
僕はどんな仕事や日常でのワンシーンでも共通する大切な言葉だと思って受け止めている。
これからもこの言葉を大切に生きていきたい。


